こんにちは、Aiwanです。
今回は日本の方々に「桃園を知ってほしい」という桃園メディアツアーにお声がけいただいたので参加致しました。
全3回にわたってお伝えしていと思います!
さて桃園と言えば、最初に浮かんでくるのが「空港」ですよね。
桃園国際空港は台湾最大の空港で、数多くの日本ー台湾便が飛んでいますが、桃園に到着したら「さ、台北に移動しよう!」となり、桃園は通り過ぎるだけ・・・・。
ということで、今回は食べ台湾を通じ「桃園にも行ってみよう」と思っていただけるような、桃園の魅力を写真と文章で少しでも多くお伝えできればと思います。
桃園は「タオユェン」と発音し、桃園市は台北の西側に位置した13区からなる場所です。

昔は平埔族という台湾原住民が住んでおり「虎茅荘」と呼ばれていました。そこに客家人が移り住み、家の周りに桃の木を植えたことから、「桃仔園」と呼ばれるようになりました。その後漢人の入植、また日本統治時代にも入植が奨励されたことで、人口がどんどん増え開発されていきました。
現在は数多くの工場があり工業地帯として発展していますが、高速鉄道(台湾新幹線)の桃園駅の他、最近は桃園捷運機場線(MRT)が開通したことで台北までの交通の便も良くなり、住宅地の開発も進んでいます。
そんな桃園を2日半の短い日程で回りましたので、お伝えできる部分も限られますが、全3記事に渡って桃園の魅力を写真を中心にお伝え致しますので、少しでも興味をもっていただければと思います。
先ず最初に訪れたのがこちら。
大渓花海農場

観光農場です。
こちらでは花畑やハーブ園などがあり、台湾のインスタスポットや、結婚写真の撮影にも人気の高い場所だそうです。

園のいたる所に、なぜかモアイ像があります(笑)


広々として気持ちの良い空間です。

山間部なので空気も澄んでおり、日差しは強いものの気持ちの良い風が吹いていました。

ちなみに園内はトラクターバスでの移動も可能です。

昼食は園内のレストランでいただきました。

園内のハーブ園で採れたものを使ったグリルチキン。

そしてドリアです。

桃園はなぜか一人分の量が多い地域だそうで、かなり大きめの器でやってきました。
オーガニックハーブを使っているとのことで、香り高く味も良かったです。
ちなみにレストランでの飲み物もモアイです。

ラベンダーミルクティーとローゼル茶でした。
食後はモアイアイス。

台湾ならではの、花生(ピーナッツ)味のアイスでした。
花生味、美味しいですよね。
芋頭(タロイモ)味にならぶ、個人的に大好きなアイスの味です。
園内には多くの家族連れやカップルがおり、皆写真を撮り楽しんでいました。
個人的になかなか訪れることがない場所だったので、自然を感じることができる新鮮な体験でした。
大渓花海農場
桃園市大渓区復興路一段1093巷27號
次の訪れたのはこちら。
大渓木藝生態博物館

大渓は近くを流れる大漢渓から名付けられ、近隣で産出される木材の輸送地点として栄えました。この大漢渓はそのまま北上をし、新店あたりで新店渓と合流し淡水河と名前を変え、台北の西側を流れ、そのまま淡水の方まで行く川です。
また大渓は木材加工業も発展を遂げ日本統治時代のバロック風建物もあり大渓老街として有名な場所です。
この大渓木藝生態博物館は、統治時代にあった警察の寮を使用しています。

4軒が連なる木造長屋です。
中では大渓の歴史や発展の過程を知ることができます。




主にヒノキの加工で栄えたこともあり、数々の木造加工製品も展示してありました。

続いて訪れたのは、日本統治時代の警察が使用していた道場です。


桃園は剣道も盛んで、世界大会も開催されたことがあるそうです。

当時に使用されたものが、いくつも展示されており、大渓で日本を感じることができました。
ではここから歩いて大渓老街へ移動してみましょう。

途中には大きな大渓中正公園という公園があり、大渓漢が見える景色が良い場所もありました。

公園は住人の憩いの場所になっているようで、相撲の土俵もありました。

2018年7月には桃園で相撲世界選手権が行われるようです。
大渓中正公園を通り抜け、大渓老街へとやってきました。
大渓老街といえば、何と言ってもこのバロック風の建物が有名です。

街の至るところに素敵な建物がたくさんあります。

近年台湾では古い建物を活用するリノベーションが流行っており、カフェや茶屋などに改造され、人気のスポットになっているそうです。




若いアーティストが発信できるような場所もあり、古き良き建物と近代文化をフュージョンさせた取り組みが台湾全土から注目されているそうです。



色々なお店を見て回るだけでも楽しいのですが、せっかくであれば、大渓老街の美味しいものを、ということでいくつかオススメを回ってみました。

里長嬤碗粿

碗粿(ワングォ)、台湾語だとワーグイと呼ばれる、お米の粉を水で溶かして固めた昔ながらのものをいただける老舗です。

碗粿(ワングォ)

お餅ではなく、パサッとしたういろうのような、硬めの大根餅のような。
上には干し椎茸などがのっていますが、味はほぼないのでとろみのある醤油と辣椒をかけていただきます。

昔ながらの素朴な味、という感じで美味しくいただきました。
里長嬤碗粿
桃園市大溪區和平路79號
次は湯圓のお店です。
湯圓(タンユェン)は、丸いお餅のなかに肉そぼろなどが入っているものですが、こちらのは三角湯圓という尖った湯圓が有名なお店です。
金字塔三角湯圓

湯圓(タンユェン)

中には肉そぼろが入っており、香辛料を感じない素朴な味でこちらも美味しかったです。
周りを見るとこちらも多くの方が頼んでいたので注文。
糯米大腸(ノーミーダーチャン)

大腸の皮にもち米を詰めて蒸したものです。
もち米自体に味付けはありませんが、上からかかっている甘い醤油や少しピリ辛のソースと一緒にいただきます。
これが結構くせになる食感と味付け(主にタレですが)で、パクパクいけます。
金字塔三角湯圓
桃園市大溪區中央路181號
お次はデザートです。
呂媽媽手工豆花

豆花のお店です。
お店の軒先、ではなくほぼ道路に机と椅子が置いてあり、よい雰囲気を味えます。

豆花(ドウファ)

ガリガリのかき氷がのったタイプです。
豆花は私の大好きな台湾スイーツの一つですが、具沢山でとっても美味しかったです。

呂媽媽手工豆花
桃園市大溪區和平路35號
最後はこちら。
大渓といえば、豆干が一番有名だそうで、豆干専門店へやってきました。
ちなみに豆干(ドウガン)は、台湾煮物の滷味や客家小炒の具となっている干した豆腐です。

特別な真っ黒い豆干も試食させていただきました。

もともと豆干は大渓にいる石炭の職人向けに保存食として作ったことがきっかけで、発展したそうです。
お土産用の豆干もあり、さまざまな味付けで販売されていました。

黃日香豆干
桃園市大溪區和平路56號
歴史、風景、美味しいものが色々混じり合った素敵な場所でした。


最近の日本人観光客にも「大渓老街に行ってみたい!」という方が多いそうなので、少しアクセスは不便な場所にありますが、ぜひ訪れてみてください。
ということで、一日が終わり今夜の宿泊場所へ移動。
六星汽車旅館(6 Star Motel)

モーテルは車での旅行者向けのホテルで、なかなか日本ではみないスタイルですよね。
とはいえ経験豊富な食べ台湾読者であれば、1階がガレージで二階に部屋があるスタイルを見ると、なんとなく別の想像をしてしまいそうな雰囲気でもあります。

お部屋はかなり広いです。

しかもベッドは全室英国のスランバーランド製。
とっても寝心地が良くて最高でした。
思わず自分に買おうと値段をチェックしましたが、そっと画面を閉じました・・・。
お風呂も超豪華、ジャグジー付き。

でも、ベッドに隣接しています。

とはいえそういうホテルではなく、ファミリー向けのホテルでもあり、もちろん朝食付きです。
朝食はビュッフェスタイル(翌朝いただいた朝食です)

コーヒーは、オーナーがこだわり抜いた豆を厳選して自家焙煎したものだそうで、お世辞抜きで美味しかったです。

何度かこのようなホテルに宿泊したことがあり、他のお客様とすれ違う、しかも朝食会場で一緒に食事をする、という私だけソワソワしていたこともあります(笑)
ということで、充実した素敵な一日を過ごさせていただきました。
六星汽車旅館
桃園市桃園區經國路721號
http://168inn.com.tw/hotel_introduction.php?hotel_sn=12
大渓花海農場から大渓木藝生態博物館、大渓老街と回った一日、桃園は個人的には空港での利用と、仕事での工場地帯への訪問くらいしか訪れたことがなかったので、色々な発見がありました。日本統治時代の歴史も学ぶことができたので、ぜひ日本人観光客も楽しく回れるようなルート整備など、これから期待したいと思います。
次の記事は、桃園メディアツアー2日目、大渓区の隣、平鎮区にある中国雲南地方にゆかりのある場所から、大漢渓の上流にある石門ダム付近の美食を中心にお伝え致します。
Aiwan
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