食べ台湾読者の皆さま、そして老牌牛肉拉麺大王の炸醤麺中毒の皆さま

新年あけましておめでとうございます(少々遅くなりすみません)

新年一発目の記事は何にしようかと悩んだ挙句、いたずらに日が過ぎてしまったので、あたためていたこちらの記事を書こうと思います。

「老牌牛肉拉麺大王の炸醤麺を何倍にも美味しく食べる方法」です。

今までも食べ台湾でも何度か取り上げたことがある老牌牛肉拉麺大王ですが、先日発売された私の初めての書籍「激ウマ!食べ台湾」でもご紹介しておりますが、正直個人的には順位とかつけたくないものの、唯一無二の炸醤麺はベスト麺と言っても過言ではありません。

過去記事はこちら。
老牌牛肉拉麺大王 中毒性の高い炸醤麺
老牌牛肉拉麺大王(再訪) 炸醤麺は最高だけど辣油を入れたら更に上の味へ行きました

そんな最強の麺を更に美味しく何倍も美味しく食べる方法があるので、ご紹介致します。

お店はもちろんこちらの、老牌牛肉拉麺大王。
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行き方は過去記事をご参照下さい。

こちらのお店の特徴は、何と言ってもうどんのような太さの麺ですね。
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メニューはこちら。
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注文方法は、口頭で「炸醤麺、小椀、一椀」(ジャージャンミェン、シャオワン、イーワン)です。
ジャージャー麺の小サイズ、一つ!といった感じですね。

待つこと数分、やってきました!!!

炸醤拉麺(小)(ジャージャンラーミェン)60元
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正式名称は炸醤麺ではなく「炸醤拉麺」ですが、炸醤麺で通じます。
そして前記の通り、こちらのお店は麺が太いのですが、炸醤麺の特徴はこの肉そぼろ!
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いつか自分でもこの味を再現してみたい!と思いながら、食べすすめるのですが、食べている内にそんな考えもどこかへ飛んでいってしまうほど、肉そぼろと麺が私を夢中にさせてしまいます。

ということで、これからが本題。何度も通ってやっと確立出来た何倍も美味しく食べる方法です。

先ずは二口ほど、素のままの炸醤麺を楽しみましょう。
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もう最高です。

そしてこの肉そぼろの汁がお椀のそこに溜まっているので、それもレンゲですするのも忘れずに頂きましょう。
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一体何が入ってここまで美味しくさせているのでしょうか?

もっと食べたい!という衝動にかられると思いますが、二口ほど楽しんだら、一旦箸を置いて、お店の前にある調味料置き場に移動しましょう。
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この4種ある調味料を入れて、味の変化を楽しみながら頂きます。

ちなみに、お椀を調味料の場所に持っていっても良いですが、自分のレンゲを持っていき、備え付けのスプーンでレンゲに好きな分だけ入れて、自分の席に移動します。

ここで注意するのは、調味料は1種類ずつ入れることです。
いちいち移動するのが結構面倒なので、出来るだけ調味料置き場の近くに場所取りすることも肝心です。
店内も良いのですが、ベストポジションは、お店の外にあるテーブルですね。

そして個人的には調味料を投入する順番も大切です。

先ずはおろしニンニク。
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ただでさえデフォルトでニンニクたっぷりの炸醤麺ですが、初っ端から追いニンニクを致します。
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量はお好みで。
これでまた、新鮮な生おろしニンニクの芳醇な香りが全体に広がり、食欲が倍増します。
小さく二口くらい食べたら、次の調味料に移りましょう。

お次は「辣油」です。
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これは過去記事にも記載の通り、味が格段にハネ上がります。
見たもほど辛くはなく、この適度な辛さがまた最高に美味しいです。
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こちらも小さな口で二口ほど楽しんだら、レンゲでそぼろのみも味わいつつ、次の調味料に移ります。

次は、豆板醤です。
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辣油と見分けがつきにくいかもしれませんが、より赤色のものが豆板醤で、黒っぽいのが辣油だと思って下さい。
こちらも、スプーン半分くらいをお好みで。
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全体的に混ぜ混ぜして頂くと、辣油とは違う旨味の強い辛さが出て、先程よりも二段階ほど味の奥行きが深まりました。
正直三口ほど食べたい!という衝動にかられるかもしれませんが、二口に抑えて次へ行きましょう。

次は豆鼓です。
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これは正直クセが強いので、好みがわかれるかもしれませんので、様子を見ながら入れて下さい。
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豆の形が少しくずれるよう、しっかりとかき混ぜて頂くと、お椀の中の旨味度が最高潮に達します。

このレンゲにのった、得体の知れない肉そぼろ!
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白飯の上にかえて食べたい!!!と思わず考えてしまうほど。
ちなみに余談ですが、外帯(ワイタイ)、つまりテイクアウトで頼むと、麺とそぼろが別々に用意されるので、お持ち帰りをして、自分で用意した白飯の上に乗せて頂くことも可能です。実際にやってみましたが、結論から言えば、麺との相性に軍配が上がりますね。
ちなみに、お店の人とコミュニケーションが取れれば、そぼろだけの購入や、生麺の購入も可能です。

さて、ある程度堪能したら、最後の仕上げと行きましょう。
麺と一緒に出されるこちらのスープ。
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八角の味が結構強いので、好き嫌いが分かれる一品かと思いますが、こちらを残りの麺の中に入れます!
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ジャジャーンっと、スープ麺の完成です。
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数々の調味料が入り、味が複雑になった麺。
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例えるものがなく表現が難しいので、これは実際に試された方のみぞ知る領域としておきます。
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ごちそうさまでした!
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ちなみに、こちらの高菜も調味料として追いてあり、投入することも可能ですが、一気に味が変わってしまうので、個人的にはお薦めしておりません。
もちろん、これを入れることでまた違う美味しさの領域が増えるのですが、ちょっとあっさり目になってしまうんですよね。
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例えると、焼肉屋さんでお肉を堪能しようと肉祭りを開催して、肉だけを頼んだつもりが、お店のサービスでサンチェ(お肉を包む野菜)が出てきてしまい、仕方なくお肉を包んで食べたら、食物繊維は取れたものの、ちょっとあっさり感が出てしまうような。

とは言え、取り敢えずテーブル調味料にルールはありませんので、自分好みの味に仕上げて下さい。
もちろん何も入れずにありのままの炸醤麺を楽しむことも良いと思いますよ!
是非、各調味料の量はお好みで、自分の最高の比率を見つけて、最高の炸醤麺を味わってくださいね。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします!
皆さまが今年一年健康であり、そして素敵で美味しい台湾が味わえますように!


老牌牛肉拉麺大王

営業時間:10:00~20:00