食べ台湾でもご紹介したことがある、魯肉飯の缶詰
「安い」「手軽」「台湾っぽい」ということで、日本へのお土産に買われた方も多いかと思います。

しかし動物検疫所からは、

「中国、韓国、ロシア、モンゴル、台湾などに旅行した際、おみやげとしてハム、ソーセージなどの肉製品を持って帰りたい」というお問い合わせが多くみられます。

しかし、これらの国々において、現在、口蹄疫(FMD)、鳥インフルエンザなどの家畜の悪性伝染病が発生していることから、これらの地域から肉製品を持込むことはできません。

持込みできる物であっても、検査証明書を取得する必要がありますが、アジアの空海港の免税売店で販売されているものには、日本に持込むために必要な検査証明書が添付されていることはありません

これらのことから、現状では肉製品を、おみやげとして日本に持って帰ることはできません。

引用:http://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/product/aq2.html


と案内されています。

これだけを読むと日本への持ち込みは禁止されているような印象を受けますが、果たして魯肉飯の缶詰は日本へ持ち込むことは可能なのでしょうか?
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今回日本へ一時帰国をしたため、食べ台湾オフ会の景品用として購入した魯肉飯の缶詰を持ち込み、空港の動物検疫所へ立ち寄って実際に聞いてみました。

こちらが今回持ち込んだ、魯肉飯の缶詰です。
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今回立ち寄ったのは、羽田国際空港にある動物検疫所です。
税関検査カウンターを通る手前、荷物ターンテーブルの端にありました。

先ず、検疫官の方に「台湾から肉の缶詰を持ち込んだのですが、大丈夫でしょうか?」と尋ねたところ、「缶詰であれば基本は大丈夫ですが、取りあえず拝見させて下さい」とのこと。
そして今回持ち込んだ魯肉飯の缶詰を見せたところ、「消費期限が3年あり、常温での保存が可能な缶詰なので大丈夫です」と判断頂きました。

消費期限の長さに特について特に決まりはないそうですが、常温で長期保存が可能な調理済みの缶詰は、基本的に持ち込み可能との判断を頂きました。


尚、缶詰以外に満漢大餐シリーズのインスタントラーメンも持っていたので、こちらもついでに聞いてみました。
満漢大餐シリーズは、肉がゴロゴロ入ったパウチ式の具が入っているためです。
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ここの判断に相当時間が掛かってしまい、30分以上待たされてましたが、結果的には問題なしとのことで、日本へ持ち込むことは可能でした。

尚、パウチ式のものについては、現在検討を行っているため、将来的に持ち込みが制限される可能性もあるようです。持ち込む前に動物検疫のホームページをチェックして頂くか、問い合わせをして頂きたいとのことでした。

ということで、無事に持ち込むことができました。
こんな感じで「検査済」のマークも貼って頂きました。
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尚、上記の商品は日本への持ち込みが可能でしたが、もちろんハム・ソーセージなどの肉製品の持ち込みは禁止されています。

南門市場等で買える金華ハム(金華火腿)はもちろん、真空パックになっているベーコンの燻製(常温保存)や台湾ソーセージの香腸も持ち込みは不可なので気を付けて下さい。
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また、自分が日本へ持ち込もうとしている商品について持ち込み可能かどうか不安が有る場合は、遠慮なく問い合わせ、もしくは空港カウンターへ寄って下さいとのことでした。

台湾に限らず、外国から色々なお土産を持ち込むときに注意してください。

*本内容は動物検疫所羽田空港支所の了承を得て記事に致しました。


動物検疫所
http://www.maff.go.jp/aqs/index.html