関西でラーメン屋をやられている知り合いの方から、「台北に縁(えにし)ってラーメン屋がOPENしたんだけど、是非行ってみて!」と連絡を頂きました。

「あの高倉二条が台北に進出したんだよ」と言われたのですが、申し訳ありません。私は高倉二条を存じ上げておりませんでした。
 
ホームページを見ると、高倉二条は京都のラーメン屋で「医食同源」の理念をもとにこだわりぬいた食を提供されることで、かなり健康志向のお店だそうで。

これは期待!ということで、 場所がわかりにくい為、タクシーで行って来ました。
敦化南路と信義路の交差点から少し奥まった場所にあります。

麺屋縁(えにし)(enishi)
IMG_4539
IMG_4538
目立つお店ではありません。見つけるのに少々戸惑いました。
壁が白く、かなり清潔感のある外観です。

中もかなりおしゃれな感じのお店でした。
IMG_4526
カウンターのみ。12席しかありません。

平日の18時頃に行きましたが、前に6人並んでました。
(カウンターの後ろにベンチがあり、そこに座って待つ感じです)

さて、順番が来たので着席。
メニューです。
IMG_4527
「台北にて京都の味を守るため、しばらくは弐点のみのメニューとなります」
とのこと、「つけめん」「らーめん」の2種類です。
つけめんは1.5玉or2玉、らーめんは1.5玉が選べるようです。

カウンターの上の薬味。
IMG_4530
お店の事が書いてありました。
IMG_4529
縁(enishi)は、京都の名店、すがり(餘香)に倣い、医食同源をコンセプトにした麺屋です。
店内で打つ自家製麺の全粒麺は栄養価が高く、蕎麦の茶褐色を帯びた独特の風味と食感があり、スープは、選りすぐりの豚骨と日本産の魚介をそれぞれ長時間煮込み、自然の旨味をたっぷり引き出しています。
日本の出汁・うまみ文化から、自然と融合する喜びと食事の余韻をお楽しみ下さい。

と、書かれています。

ラーメン=健康食という方程式は、正直初めてなので楽しみです。

つけめん(250元)(2玉)
IMG_4531
デフォルトでチャーシュが3枚、煮玉子(半分)等がのっています。
IMG_4533
全粒麺というだけに、色が本当に茶褐色です。

味の感想はというと、蕎麦?と思うような、麺のしっかりした味があります。
つけスープは、魚介豚骨。
でも、こちらも優しい味わいで、しつこくない味でした。
叉焼はバーナーで炙ってあるので、焦げた部分が美味しいです。

途中で薬味の一味、山椒、魚粉(かな?)を入れてみましたが、どれもピリっとしたアクセントが効いて面白い味になります。

つけ汁はそのままだと濃すぎるので、食べ終わったあとは、新たにスープを足して頂きます。
IMG_4537
(茶色-魚粉、赤-一味、緑-山椒の図)
一気に飲み干しました。


らーめん(230元)(1.5玉)
IMG_4532
つけめんと具は一緒です。
IMG_4535
つけめんと違うのは、麺の味が濃く感じることです。
つけめんは蕎麦っぽいと思いましたが、らーめんは、蕎麦を食べているような感覚になります。

つけめんに比べると、勿論らーめんのスープは薄めです。

上記にも書きましたが、山椒や一味を入れることで、ピーンと尖った一つの味が良いアクセントになるように、すべての食材がひとつにまとまっていて、丸い味だったという表現が良いのかもしれません。  


食べ終わった時の感想はというと、何かいつもと違う・・という一言でした。
決して不味かったという意味ではなく、最初から終わりまで味にブレがなかったように感じます。
ただ、食べ終わったあとに、いつもの「体が求めていた満足感」が足りないように感じました。

また、ラーメンとは食べた後に「あーうまかった!スープまで飲み干しちゃったよ!」と、食べたことに少々罪悪感を感じるものだと思っていましたが、これは健康食のラーメン、私の今までの概念がすべて否定されたものでした。

益々健康志向になっている台湾、このラーメンは流行ると思います。

でもやっぱり私は、食べた後に後悔する罪悪感たっぷりのラーメンが好きです・・・。


麺屋縁 (enishi)

台北市敦化南路二段81巷45弄12號
営業時間:月~土11:30~14:30 17:30~20:30
定休日:日曜
電話:(02)2708-9822